監督の部屋 2003年(平成15年)


2003/12/19

■平成15年の終わりにあたって
 
 一年間よくがんばりました。月日のたつのは早いもので、当部も早や3歳となりました。ここまでの発展は皆々様のお陰であり、感謝しております。
 今年、全体の活動を振り返ると、子供達はもちろん、チームは昨年以上に『躍動』できました。又、環境作りも父母の方を中心に定着でき、本当によかったと思っております。
 また、今年は多くの交流大会にお招きいただき、たいへん感謝しております。来年は千葉でも交流大会を開催したいと思っております。その際は是非、多くのチームに参加していただきたいと思っております。
 
  今年の戦績は、男女共がんばりましたが、やはり決勝トーナメント進出の『壁』は厚かった、の一言です。残念でした。敗けて泣いたあの悔しさを忘れず、敗因 の課題を来年の新チームに反映させ、必ずみんなでがんばり、決勝トーナメントに出場するよう努力したいと思っています。
 年末迎える納会も、来年の始まりのつもりで、子供たち、保護者を中心に真剣に楽しみたいと思います。

 皆様、よいお年をお迎えください。
 

2003/03

■日本バレーボール界の現状と小学生バレーボールへの期待
 
 現在,日本バレーボール界は低迷状態にあります。かつてのオリンピック大会,世界大会での日本チームの活躍は凄まじかった。金メダルを獲得した事もあり, 当時は日本中が燃え世界を一歩リードしたものだった。ところが,今日はいかがだろうか?アジア地区でさえも,代表が危ぶまれた状態であり,世界からは大き く差をつけられているのが現実である。今,バレーボール協会は復活すべく,その対策に取り組んでいる。

 危機を感ずる最大の要因は,学校 教育(体育・部活)から企業スポーツへの連携の悪さにある。つまり,小学生から始まり高校・大学を卒業した優秀なアスリート(バレーボーラー)が企業に引 き継がれる時,諸事情によりバレーボールを断念しなければならないケースが多くなっているということである。

 学校関係ではかつて,全国の中学校で約11,000チーム,小学校では約24,000チームあったものが年々激減している。又,企業に於いても古豪チームが全体で240チームも廃部となり姿を消した。主な原因は少子化,指導者問題,社会の変化,が考えられる。

  古い時代の各企業は業績アップの手段として職場スポーツ・レクリエーションを主に人間関係を重視した経営をして来た。近年は実力社会で,独立採算制の利益 第一主義の経営へと変化があり,スポーツ奨励したり,多くの花形選手を採用する企業が少なくなったこと,又,中学校では児童の減少で学校の部活すら存続不 可,廃部に追い込まれている学校が出始めているのが実情であります。土曜日の休みは何の為に,決行したのだろうか?子供達に「ゆとり」「有意義」な生活を 与える目的のはず。もはや学力・地域環境・スポーツ活動等の向上には学校のみでは出来なくなってきたようで,これからは地域・学校を合わせた形で対策を検 討していかねばと思っています。

 国のスポーツ振興計画(生涯スポーツ振興・競技スポーツ振興案)では全国約2,500カ所に総合型地域 スポーツクラブを設立,手始めに各都道府県に大型スポーツ施設を建造,中学校区で運営していく事が検討されている。現在千葉県でも,クラブコーディネー ターの養成講習会を開催しており(私も参加します)実現に向けて着々と準備は進められている。

 以上のような背景にある小学生バレーボー ルもやがてクラブの傘下となり,今まで以上の良い環境の中で活動する事になるでしょう。私は低迷しているバレーボールの発展には,この小学生バレーボール の普及をいかに早くするかに懸かっていると言っても過言ではないと思っている。昔,社会人バレーの頃,小学生のバレーを「バカ」にした事があった。考えて みれば国際的にもリベロ発祥は日本の小学生からだし、ボールの大きさ基準も日本の小学生からだと聞いており世界をリードしている事は見逃せない。又,協会 の努力によりソフトバレーがミニ・バスケ,ミニ・サッカーに次いで学校教育に採用された事は大変嬉しく思っている。何十年先になるかもしれないが,多くの 小学生出身者が活動し始め日本のバレーボールが再び世界の舞台で活躍することことを期待している。
 

2003/03

■千葉中央JCの展望
 

はじめに
 子供達を取り巻く 生活環境,教育環境は様々な問題を沢山抱えております。 現代の子供達は辛い事から逃れ,慌てて嫌な事から逃げる傾向が強く,日常生活(家庭・交友など) においてもお互いがそれを見逃す嫌な世の中になってしまった。これからの社会でも,少子化、親子断絶,子供虐待,受験戦争,などが永遠に続く事が考えられ る。ますます子供達の生き方が難しくなるであろう。
 我々は,せめて子供達だけでもこの社会から「何とかしてあげたい」と思いながら,日常子供達 と接しております。辛い事,嫌な事を経験し,それを乗り越えたり,健康や体力の向上,心身の回復には是非スポーツを経験させて戴きたい。団体生活の中で子 供達は人間として「いのち」を大切にしながらチームメイトと協力し,心を一つにして一つの事を達成させる喜びを感じさせる事が大切です。
 我々の経験では学年が上になるにつれ,スポーツを楽しんでいるうちに,自然に正しい心と精神が身につき,素直で明るい,強い身体が出来上がり,日常生活に対しても,正しい判断が出来る人間が形成されていくことが確認できた,ということであります。
 昨年5月から,学校では完全5日制の実施に入りました。是非親子で時間を作りスポーツに親しみ明るく楽しい未来ある家庭を,築いていただきたいと思います。

千葉中央JCの現状

 クラブは,平成12年9月末,千葉市幸町を中心に男女15~6名にてスタートしました。火曜日・金曜日・土曜日の週3回の練習を3会場で行っています。平成14年度に千葉県スポーツ少年団と千葉県バレーボール連盟に男女共登録,各種大会に出場するようになりました。
  今,チームの実践目標は「チームワークで勝利を!!」であります。具体的には,日頃の練習の中で「声」と「気合」でボールを負い,強い精神とチームワーク を作り勝利につなげていこうです。最近は,今年の2月に開催された,新人戦の結果を反省材料として毎回,基礎練習と体力増強トレーニングを,繰り返し行っ ています。これからは,6月の全国大会県予選に向かい男女共決勝トーナメント進出を目標に頑張っていきます。今年の卒業生(第2回)は男女9名おり近日八 街で開催される卒業生を祝う,卒業生大会に男女2チームが参加予定です。

千葉中央JCの将来性

 日本バレーボー ル協会及び日本小学生バレーボール連盟,千葉市スポーツ少年団と連携を取りバレーボール界の発展を目標に,特に小学生バレーボールの普及と期待に応えるた め,千葉市広域の小学校の協力を得て,男女小学生を広範囲より更に募って参ります。広域より集まったスポーツ(バレーボール)好きな子供達にはバレーボー ルの勉強をさせながらたくさんの子供と交流させるクラブとしていきます。そして先に述べた小学生バレーボールの期待に応えていきたい。又,スタッフの充実 とクラブ組織化を同時に進めて参ります。バレーボールの発展と繁栄を役目と考え,今後も,スタッフ一同,総合型地域スポーツクラブの立ち上げや,公的機関 を通したバレーボール教室開催に,力を注いでいきたいと思っております。