2015/1/24

■千葉市主催 「スポ少ミニシンポジウム」発表

ゲームキャプテン:泉 花織

 

 テーマは、「自慢の監督」です。

第30回関東ブロックスポーツ少年団競技別交流大会に参加して、監督の想いが私達に伝わるものがあり、益々信頼関係を深めることが出来ました。その経験を、発表させて頂きます。

 私達の監督は、昭和18年生まれ 71歳の男性です。昨年の5月頃、検査をしたところ「腹部大動脈瘤」と言って、体の中心部の血管が弱くなり、膨らみ、悪化すると死を招くと言う恐ろしい病気にかかってしまいました。

 クラブとして初めての経験で、大会が続くこの時期です。監督自身、県大会で勝ち抜くとわ思わず、手術の日程を県大会の後に決めてしまいました。私達は、精神力を強くする練習を毎晩遅くまでがんばりました。

 いよいよ、県大会です。「組合せを見て油断すると負ける」と思い、真剣に試合に望みました。一戦一戦勝ち進み、決勝戦はフルセットとなりましたが、全て大差で破る事ができました。優勝した瞬間、監督と共に大喜びしました。

 県大会終了後の手術は、予定通りに行われ経過は順調でした。本大会は、一週間後で

す。チームは、コーチの指導で完成に近づきました。

 大会の前日に、監督に会いに行きました。そこにいた監督は痩せていて、いつもの元気な監督はいませんでした。

 「いよいよか! お前らは、今まで散々負けてきているんだ! 経験を生かせ!!」と、気合を入れられました。

 後から病院の人に聞いた話ですが、監督は昼間の練習と大会にでなければ…と、病院の人に外出許可を求めていたそうです。こうした思いが強かったせいか、普通の人が三週間かかるところ、一週間で退院してきたのでビックリしました。こうした監督の想いは、離れていても私達に伝わり頑張らなくちゃ…と言う気持ちを、奮起させてくれました。

 大会当日、監督に書いて頂いた色紙の「自分の世界に入らない」と言う言葉を胸に戦いました。

 初日は、全勝。 二日目は、勝ち抜いてきたチームでのリーグ戦です。1試合落とし、準優勝となってしまいました。肩を落とし千葉へ戻ったら、監督が「よくやった」と言ってくれて、メンバー全員「ホッ」としました。

 今回は、準優勝となってしまいましたが、監督と選手の間に強い絆が生まれ、技術がどんどん上達していき、結果が付いてくることがよく理解できました。

 私達は、これから三月の最後の「全国大会」に出場します。それまでに、人間性や技術を磨いていきます。そして、立派な中学生になります。 ありがとうございました。